「80億分の1」は、ヒトに生まれることが前提のくじです。ここではその前提を外します。地下の岩の中の細菌から、海を漂うカイアシ類、イワシ、スズメ、クジラ、ヒトまで。地球にいるすべての命の中から、あなたの次の一生を1つだけ引き、最後まで生きてみます。何に生まれるかは選べません。
同じ数え方でも、どの範囲から引くかで確率は何十桁も変わります。いまの選び方:
棒の長さは対数(1目盛りで10倍)。右の数字は、その生き物に生まれる確率です。下の帯は同じ内訳を普通の比率で並べたもので、ほとんどが微生物で埋まります。
いまの設定で2万回生まれ直したときの、一生の長さの分布です(横軸は対数)。分裂した微生物は、分裂した時点を一生の終わりとしています。
縦軸も対数です。ヒトの線はほぼ水平のまま80年を越えますが、魚や昆虫の線は生まれて数日で100分の1、1万分の1へと落ちていきます。
ある生き物の数が長い目で見て増えも減りもしないなら、つがい1組(2匹)が一生のうちに残す子のうち、おとなになるのは平均2匹だけです。だから卵を100万個産む魚では、おとなになれる確率は約50万分の1になります。
個体数の幅(下限〜上限)はこのページで使った目安です。「推計」「仮定」とある数字は、論文の値そのものではありません。